胃内視鏡検査(胃カメラ)の流れ
胃や消化器官に関する病気の早期発見・治療のためにおこないます。内視鏡検査では、先端にカメラのついた細い柔軟なチューブ(内視鏡)を口または鼻から挿入し、上部消化器官内部の検査をすることができます。
食道から胃・十二指腸まで直接観察しながら、潰瘍やがんの診断をいます。内視鏡検査の所要時間は10~15分前後です。
内視鏡検査は予約制となっておりますので、一度来院し症状をお聞かせください。
検査前日(ご自宅で)
検査前日の夕食は、夜9時くらいまでに済ませます。軽めの食事にしてください。アルコール類は禁止です。
夜9時以降は、水分の摂取だけにとどめてください。
内服は通常通り行ってください。ただし、血液をサラサラにする薬(バイアスピリンやワーファリンなど)の内服の可否はスタッフの指示に従ってください。
検査当日
検査当日の朝食はとらずに、ご予約時間にご来院下さい(なるべくお車でのご来院はお控えください)。少量の水分(水、お茶のみ)の摂取は可能です。 朝の内服薬は検査終了後に内服するようにお願いします。中断できない薬剤に関しては医師に申し出てください。
来院後
受付をすませて、診療室に入室します。胃の中の泡をとる水薬を飲み、検査台に横になります。
ゼリー状の麻酔と噴霧の麻酔薬で鼻腔や咽頭の麻酔を行います。
胃カメラで食道・胃・十二指腸の一部を観察します。経鼻検査の場合、検査中も会話ができますので、ご不明点はお気軽にご質問ください。10分程度で検査は終了です。
検査終了後
検査内容に応じて、検査後の注意事項(飲水・食事開始時間等)に関して説明を行います。検査結果をご説明し、ご帰宅となります。ベッドや待合室で休憩していただくことも可能です。
なお、検査時に組織を採取して生検を行った場合、当日の飲酒は控えてください。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の流れ
大腸カメラとは、おしりから大腸の終わりの盲腸まで内視鏡を挿入し異常がないか調べる検査です。大腸がん検診(便潜血検査)で引っかかった方はもちろんのこと、下痢や便秘、腹痛が続く場合、また大腸癌の家族歴のある場合には一度、検査を受けておくことをお勧めします。
※腸に溜まっている便を全て出して、綺麗にすること(適切な前処置)が大切です。大腸から便がなくなった状態で内視鏡を挿入し大腸を詳しく観察します。
検査前日(ご自宅で)
消化の良い食事(検査食)を食べます。
夜寝る前に下剤(センノシドを2錠)飲みます。(普段、便秘薬を飲まれている方はそれに加えて飲みます)
検査当日
ご自宅で検査の4時間前から朝食は食べずに腸管洗浄液を飲みます。
※お車で来院される場合は、必ず同伴者に運転してもらって帰宅して下さい。
来院後
受付をすませて、検査衣に着替えてもらいます。
点滴をしながら検査台に横になり、お尻から内視鏡を挿入します。
適宜、鎮静剤を使用し楽に検査を受けて頂くことができます。
→異常がない場合:観察だけで検査終了します。
→異常がある場合:適宜、生検(組織の一部を採取し顕微鏡で詳しくみる検査)を行ったり、ポリープ切除を行ったりします。
検査終了後
診察室で検査結果についてご説明をします。
※生検やポリープ切除をした場合、組織検査の結果が出るのに1~2週間かかります。